苦しい感情との向き合い方
悲しみは、大切なものを失ったときに生じる感情。
怒りは、自分にとって何か問題が生じていることを教えてくれる感情。
どちらも、わたしたちにとって、つらいけれども、大切な感情であること。
どんな感情をもっても、おかしくないのです。
私たちにとってかけがえのない大切なものを失ったのだから。
大切な人をなくした後、多くの人が、これまでに経験したことのない深い悲しみや怒り、自
分や他者を責める気持ち、周囲から取り残されたような孤独感、不安など様々な感情を体験
します。今までにない自分の状態に戸惑い、これから一体どうなるのだろうか、この苦しみが
楽になる時がくるのだろうか、という不安・疑問は、多くの死別経験者が抱えているもので、
決してあなた1人が感じている特殊・異常なものではないのです。
悲しみ、グリーフの形は、ゆっくり時間をかけながら、少しずつ変化していきます。
今はそうは思えないかもしれませんが、「この苦しみがずっと同じ状態で続くわけではな
い、少しずつ楽になる時がくるのだ」と信じてみてください。
どんな感情を感じても、そんな自分を否定しないであげてください。
悲しみや怒りを感じる自分を、ありのままの自分を、
そのまま受け止めて、いたわってあげてください。
「泣こう」「怒ろう」
パット パルマー著 1080円
やさしい挿絵とともに、やさしい言葉でわかりやすく、つらい感情への向き合い方が書かれています。
「泣いていいんだよ」という天使になった我が子からのメッセージが心に沁みる動画です。
対人関係療法(うつ病などの精神疾患への有効性が認められている精神療法の1つ)の専門家である水島広子さんが、「怒り」をテーマに一般向けに書かれた本です。
0コメント